暑さと食事のどうでもいい話
2011年 07月 13日
今回スペインに来て早2カ月。いやーとにかく暑いです。考えてみるとなぜだか、私たちは旅してるときから、圧倒的に暑いところにいるような気がします。なぜなんだ…。
ここスペインは、いま日の入りが夜10時過ぎ! なもんで、7時過ぎまでは鬼のように暑いです。気温もそうだけど、東京と違うのは日差しの強さ。肌が痛くなります(あと、すごーく乾燥してます)。湿気はあまりないので、からっとしてはいます。いますが、まあ気温が気温なんで、「からっと」しているとはもはや思えません。なもんで、ちょっと外出するとものすごく汗をかきます。水必須。ちなみに夜8時近くなると温度が下がってくるので、街の人も出てきますが(お店はだいたい9時ごろまでやってるので)、真っ昼間はあんまり人がいません。いろんな人に、昼間は用事がなければ出歩くな、といわれてます。挨拶っつーと「毎日暑いね」「死ぬほど暑いね」「あり得ないほど暑いね」って感じで、暑い話に花が咲きます。
私はおしゃれさんなので、最初のころは髪を洗ったら暑くてもドライヤーもかけていたのですが、それもすぐにやめてしまいました。決して私が洒落者であるという以上にずぼらで面倒くさがり屋だからだ、というわけではありません。あまりの暑さに毎日2回は髪を洗う羽目に陥るからで、ドライヤーなんかかけてたら、かけたそばからまたシャワー浴びないといけなくなるからです。ま、そんな話はどうでもいっか。
ところでスペインは、アンダルシアと北部(ガリシアやバスク、バルセロナ近辺)とは気質が全然違うそうで、こっちの人がよく言うスラング(英語で言うと「fuck」みたいなやつ)も、「北部では絶対言っちゃだめだよ。怒られるから」とよく言われます。アンダルシアの人はとにかくおしゃべりで、明るい人が多いのですが、店などでは、日本人みたいにお世辞を言ったりします。例えば、出てきた料理がたいしておいしくなくて「これ、ちょっといまいちだよねー」などとこそこそ言い合っているとき、店の人が「お味はいかがですか?」的にやってきたとします。すると「いやーこれほんとおいしいですよ」とか「いまおいしいって話してたところよ。これ、どうやって作ってるのかしら?」などと歯の浮いたセリフを言ったりします。
それと、皿に残った最後の一個は遠慮して食べません。「食べなよ」って勧めると、「いやいや、あなたが食べなさいよ」「いやいや、あなたが」みたいなノリ。でも、本当においしいと思ったものは「これ、最後の一個だけど、私が食べてもいい?」と言って食べる時もあるみたいだけどね。たいていは最後の一個が残ってて、店の人が下げようとすると、みんなで譲り合ってだれかが食べる。日本でもよくある光景が繰り広げられます。
その食事時間ですが、スペインは本当に遅くて、昼ご飯は早くて2時、基本3時。夜ごはんは早くて9時半、だいたい10時過ぎ。バルは基本朝からずっとやってるからいいけど、レストランは昼早くて1時過ぎの開店。2時開店の店も多いです。そんでもって2時過ぎだとまだ店もガラガラで、混むのはやっぱ3時過ぎ。4時過ぎでも昼食べてる人も結構います。私たちも昨日の昼、ふたりでレストラン行って食事したけど、食べ終わって店を出たら4時半でした。夜は8時ごろ開店が多いかな。もちろん8時や9時では店はまだガラガラです。
たとえば友達と待ち合わせして食べる場合は「じゃあ9時半にどこそこで」って違うバルで会ってまず1杯やって、そっからのろのろと目的の店へ行くってパターンが多いので、食べ始めるのはやっぱ10時半過ぎごろになります。これ普通。なもんで食べ終わると11時は余裕に過ぎてて、ときには日が変わってることもあります(特に週末はこの傾向が強い)。遅! まあ、日の入りが10時過ぎだからね…。でも、フランスやイタリアといった近隣国も、日の入りはおんなじようなもんだけど、ここまでご飯の時間は遅くないとのこと(それでも、日本に比べりゃ遅いけどね)。
そうそう、ちなみにスペイン人はものすごく食べるというイメージがあるようですが、実はこっちの人はあんまり食べません。休日の昼はいっぱい食べることもあるけど、夜なんかはタパスをちょいとつまんでおしまい、という人もいます。私たちもこっちへ来て、食べる量がだいぶ減りました。でも、全然痩せてないのはなんでだろ。なぜなんだ・・・。
by yatzi | 2011-07-13 20:52 | スペイン